契約前に宅地建物取引主任者から重要事項説明が行われます。この時に物件資料を見比べながら、下見の話と食い違う点がないかを確認しましょう。続いて、契約書の内容確認を行います。
物件に関する最後の確認作業となりますので、確認済みであっても再度目を通し、あいまいな点はすべて質問し、疑問や不安が残らないようにしたうえで捺印して契約しましょう。
契約時に必要な書類は、不動産会社によって異なる場合がありますので、必ず事前に確認してください。基本的には住民票、源泉徴収書、連帯保証人の署名・捺印、印鑑証明が必要となります。
また、連帯保証人の印鑑証明が必要な場合が多いので注意してください。その他に、家賃を支払える収入があることを証明するために収入証明書が必要となります。連帯保証人の収入証明書を提出する場合もありますので、事前に確認をとっておきましょう。契約した際には不動産契約書、火災保険証券をもらうのを忘れないでください。
関東と関西では、契約時に必要なお金が違ってきます。関東圏ではだいたい敷金2カ月分、礼金1〜2カ月分、不動産仲介手数料(家賃の1カ月分)、前家賃1カ月分や共益費などを支払います。目安としては賃料の6カ月分とされています。
一方、関西圏では敷金のことを「保証金」と呼んでいます。関東圏よりも家賃は安く、保証金として6カ月から場合によっては1年分の家賃を前納することが条件の物件もあります。また、支払い期日前の入居の場合、その月の分を日割りで支払うことになりますが、これは前家賃とは別途となります。実際には入居時に色々と出費がかさむので、20〜30万円ほど余裕をみて用意をしておきましょう。
いよいよ引っ越しです。敷金の返還についてですが、基本的には原状回復費を敷金から差し引かれた額が戻ってくることになります。いくら戻ってくるかは不動産会社や管理会社、大家さん、また契約書の記載によってかなり変わってきますので、契約時にきちんと確認をしておきましょう。
それと、部屋を出る時は可能な限りきれいに掃除しましょう。床、壁、窓はもちろんのこと天井に届くハタキも用意して、徹底した掃除をおこないましょう。タバコのヤニ取りは大変ですが、これによって敷金の返金金額がかなり変わってきますので入念に掃除してください。引き渡し日は、引っ越しの翌日以降がよいでしょう。この後、敷金がいくら返金されるか連絡してもらいます。 |