この段階では、今までのシミュレーションがものをいいます。物件の下見は、必ず不動産会社の担当者と一緒に行ってチェックするようにしましょう。その物件の間取り図と現状とが一致しているか、さらに細かいところはどうなっているかをくまなく確認します。
まず、適切な収納スペースがあるかどうか?扉や窓はスムーズに開閉するか?体に有害な建材が使われていないか?水まわり、壁のヒビ割れや汚れなどもチェックします。気がついたところはどんどん担当者に修理してもらうようお願いしましょう。また、友人などに付き合ってもらうと客観的な意見が聞けてたいへん参考になります。
基本的には、部屋の中は必ず見て決めましょう。その際は、不動産会社の立ち会いのもと、現在住んでいる人の都合を聞き、プライバシーの侵害をせぬように気をつけて下見をさせてもらいます。
また、別室で同じ仕様の部屋を見ることのできる場合もありますし、最近ではモニター画像で室内をチェックできるところもあります。忙しい人は、家族や信頼のおける友人に代わりに下見にいってもらい、写真を撮ってきてもらって図面と照らし合わせるのもひとつの手です。正直、下見しづらいケースではありますが、この場合に限り、先の住人から家具などを譲り受けられるよう交渉することができるので、あながち悪いケースではありません。
部屋の周囲の環境も大切です。繁華街なのか住宅地なのか、コンビニエンスストアやスーパーマーケットは近くにあるか、駅までの道順や電車の発着状況など交通の便はどうか。
さらに、近くに住環境を阻害する要因、騒音、汚臭の元はないか、買い物の便や病院などもしっかりチェック。女性の場合、夜の治安も重要な要素となります。マンションであれば何階か、エレベーターはあるかなどもチェックしたいポイントですね。より快適なこれからの暮らしのために、優先順位をしっかりと決めましょう。
部屋探しは、自分の日々のライフスタイルを知ることからです。起床してから就寝するまで、どのような行動をとるのか、そのために必要な条件は何かをじっくり考えてみます。比較的自由時間のある学生と、仕事で帰りが遅い社会人とでは住まいに求めるものは異なってきます。
自分のライフスタイルを理解したうえで、立地や間取り、自分の好みなどを考えながら部屋探しをする、これが成功するための最初のステップといえそうです。
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