2010年3月27日(土) 08時18分20秒 |
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日本さくらの会が1992(平成4)年に制定しました。 さくらと「3(さ)×9(く)=27」の語呂合わせです。 日本の歴史や文化、風土と深く関わってきた桜を通して、日本の自然や文化について関心を深めてもらうことを目的にしています。 日本さくらの会は学校への作植樹などを行っています。
花に関する昔話
むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。 二人は子どもがいなかったので、シロというイヌをとてもかわいがっていました。 ある日、シロが畑でほえました。 「ここほれワンワン、ここほれワンワン」 「おや? ここをほれと言っているのか。よしよし、ほってやろう」 おじいさんがほってみると、 「ややっ、これはすごい!」 なんと、地面の中から大判小判がザクザクと出てきました。 この話を聞いた、となりの欲ばりじいさんが、 「わしも、大判小判を手に入れる。おめえのシロを、わしにかしてくれや」 欲ばりじいさんは、シロを無理矢理畑に連れて行きました。 そして、いやがるシロがキャンキャン鳴いたところをほってみると、くさいゴミがたくさん出てきました。 「この役立たずのイヌめ!」 怒ったよくばりじいさんは、なんと、シロを殴り殺してしまいました。 シロを殺されたおじいさんとおばあさんは、なくなく、シロを畑にうめてやると、棒(ぼう)を立てておはかを作りました。 次の日、おじいさんとおばあさんがシロのおはか参りに畑へ行ってみると、シロのおはかの棒が、ひと晩のうちに大木になっていました。 おじいさんとおばあさんは、その木で臼(うす)を作って、おもちをつきました。 すると、もちの中から宝物がたくさん出てきました。 それを聞いた欲ばりじいさんは、臼を無理矢理(むりやり)かりると、自分の家でもちをついてみました。 しかし、出てくるのは石ころばかりで、宝物は出てきません。 「いまいましい臼め!」 怒った欲ばりじいさんは、臼をオノでたたきわると、焼いて灰にしてしまいました。 おじいさんはせめて灰だけでもと、臼を焼いた灰をザルに入れて持ち帰ろうとしました。 その時、灰が風に飛ばされて、枯れ木にかかりました。 するとどうでしょう。 灰のかかった枯れ木に、まんかいの花が咲(さ)きました。 おじいさんはうれしくなって。 「枯れ木に花を咲かせましょう。パアーッ」 と、いいながら、次々に灰をまいて、枯れ木に美しい花を咲かせました。 ちょうどそこを、お城のお殿さまが通りかかりました。 「ほう、これはみごとじゃ」 お殿様はたいそう喜んで、おじいさんにたくさんのごほうびをあげました。 それを見ていた欲ばりじいさんが、 「おい、その灰は、わしが焼いて作ったものだ、わしによこせ!」 無理矢理(むりやり)に灰を取り上げると、お殿さまに言いました。 「殿さま、この灰はわしの物です。わしが枯れ木に花を咲かせますから、わしにもほうびを下さい。バァーッ!」 欲ばりじいさんは、殿さまの前でたくさん花を咲かせようと、灰をいっせいにまきました。 すると、灰がお殿さまの目に入って、欲ばりじいさんはお殿さまの家来にさんざん殴られました。
2010年3月26日(金) 08時17分11秒 |
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1878(明治11)年のこの日、東京・銀座木挽町中央電信局が開設され、その祝賀会会場であった工部大学校(東京大学工学部)で50個のアーク灯が点灯しました。 これが日本初の電灯です。 これを記念して日本電気協会が1927(昭和2)年に制定しました。
2010年3月25日(木) 08時17分50秒 |
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ひな祭りとは、平安時代の京都の風習だった子供の無病息災を願う上巳の節句(じょうみのせっく)と、ままごとの遊びが江戸時代初期に融合し、女の子のお祭りになったといわれています。 ひな祭りという呼び名は、小さな人形で「ままごと遊び」することを「ひいな遊び」と呼んでいたのが語源です。 はじめは京都の上流階級の家だけの行事でしたが、しだいに民間の行事となり、やがては地方へとひろまっていきます。 ひな祭りは江戸時代中期にかけて年々盛んになり、人形やひな壇もどんどん派手になっていきました。 当時は等身大の人形をかざったひな壇もあったといいます。 ですが、1721年(享保6)に、ぜいたくな生活を規制する当時の江戸幕府によって、ひな人形の大きさは24cm以下とさだめられました。
ひな祭りのことを別名で「モモの節句」といいますが、それは当時の旧暦の3月3日は、現在の4月上旬にあたり、ちょうどモモの花も開くころだったからです。 また江戸時代、ひな祭りの日には、銭湯でモモの葉をお風呂に入れた「桃の湯」に入るのが流行していました。 昔話の桃太郎が鬼を退治するように、植物のモモには災いをおいはらう効能があると信じられていたからです。
みなさんも、ひな祭りにはモモの入浴剤で「桃の湯」を楽しんではいかがでしょうか。
桃の節句に関する昔話
むかしむかし、ある村に、おばあさんと美しい娘が二人でくらしていました。 ある年の田植えの季節に、おばあさんは町へ買いものにでかけました。 帰りに田んぼのあぜ道を歩いていると、ヘビがカエルを追いつめて、今にものみこもうとしています。 「これこれ、なにをする。ゆるしておやり。ほしいものがあれば、わしがやるから」 カエルをかわいそうに思っておばあさんがいうと、ヘビはおばあさんの顔を見あげながらいいました。 「それなら、娘をわしの嫁にくれるか?」 おばあさんは、ヘビの言うことなどとあまり気にもとめずに、 「よしよし。わかったから、カエルを逃がしてやるんだよ」 と、返事をしてしまったのです。 すると、その年の秋もふかまったころ、若い侍(さむらい)が毎晩、娘の部屋へやってきて、夜がふけるまで娘と楽しそうに話していくようになったのです。 そんなある日の事、一人の易者(えきしゃ)が家の前を通りました。 おばあさんは易者を呼びとめると、娘にはないしょで、毎晩のようにやってくる若い侍の事をうらなってもらいました。 すると易者は、こんなことをいいました。 「ほほう。その若い侍の正体はヘビじゃ。ほうっておくと、娘の命はなくなる。娘を救いたいのなら、裏山の松の木にワシが卵をうんでおるから、その卵を侍にとってもらって、娘に食べさせるんじゃな」 おばあさんはビックリして、この話を娘にしました。 娘もおどろいて、その晩やってきた若い侍にいいました。 「実は最近、とても体がだるいのです。元気をつけるために、裏山の松の木に巣をつくっているワシの卵をとってきて食べさせてくださいな」 「よしよし、そんなことはたやすいことよ」 次の日、若い侍は裏山へいって、ワシの巣がある高い木にのぼっていきましたが、そのときいつのまにか、若い侍はヘビの姿になっていたのです。 そして木をよじのぼって、巣の中にある卵を口にくわえたとたん、親ワシがもどってきました。 親ワシはするどいくちばしで、大事な卵をくわえたヘビを何度もつつきました。 そしてヘビは頭を食いちぎられ、血だらけになって木から落ちていきました。 そのころ、あの易者がまたおばあさんの前に現われると、おばあさんに頭を下げていいました。 「実はわたしは、いつぞや田んぼのあぜ道で命をすくわれたカエルなのです。娘さんの体には、まだヘビの毒が残っております。これからは毎年、三月三日の節 句(せっく)にお酒の中に桃の花びらを浮かべてお飲みください。そうすればヘビの毒ばかりではなく、からだにたまったどんな毒もみんな消えて、きれいにな りますから」 そういうと目の前の易者の姿はたちまち消えてしまい、一匹のカエルが庭先の草むらの中へ、ピョンピョンと飛んでいったのです。 桃の節句で、お酒の中に桃の花びらを浮かべて飲むようになったのは、このときからだという事です。
2010年3月24日(水) 08時25分17秒 |
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1928(昭和3)年、高島屋呉服店が上野公園で開かれた大礼記念国産振興東京博覧会で日本初のマネキンを登場させました。 マネキンは人形ではなく人、つまり「マヌカン」でした。 「招金(まねきん)」に通じることから、フランス語のマヌカンではなく英語のマネキンを使ったといいます。
2010年3月23日(火) 08時29分38秒 |
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気象の共同観測や資料交換などの国際協力を目的に、世界気象機関(WMO)が1950(昭和25)年のこの日に発足しました。 日本は世界気象機関に1953(昭和28)年に加盟しています。 同機関の発足10周年を記念して制定されました。
天気に関する昔話
むかしむかし、ネズミの一家がいました。 父さんネズミと母さんネズミと一人娘のチューコです。 「ねえ、おとうさん。そろそろチューコにも、おむこさんを見つけなくてはなりませんね」 「そうだな、チューコは世界一の娘だから、世界一のおむこさんを見つけてやらないとな。ところで、世界一強いのは、やっぱりお日様だろうな」 父さんネズミと母さんネズミは、お日様のところへ行って頼んでみました。 「世界一強いお日様。チューコをお嫁にもらってくれませんか?」 「そりゃうれしいが、雲はわしより強いぞ。わしをかくしてしまうからな」 そこで、父さんネズミと母さんネズミは、雲のところへ行ってみました。 「世界一強い雲さん。チューコをお嫁にもらってくれませんか?」 「そりゃうれしいが、風はわしより強いぞ。わしを簡単にふきとばしてしまうからな」 そこで、父さんネズミと母さんネズミは、風のところへ行ってみました。 「世界一強い風さん、チューコをお嫁にもらってくれませんか?」 「そりゃうれしいが、壁はわしより強いぞ。わしがいくら吹いても、わしをはね返してしまうんじゃ」 そこで、父さんネズミと母さんネズミは、壁のところへ行ってみました。 「世界一強い壁さん。チューコをお嫁にもらってくれませんか?」 「そりゃうれしいが、わしよりも強いものがいるぞ。それはネズミじゃ。ネズミにかじられたら、わしもおしまいだからな」 「なんと、世界で一番強いのは、わしらネズミだったのか」 そこでチューコは、めでたくネズミのお嫁さんになりました。
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