2010年10月26日(火) 08時21分34秒 |
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1871(明治4)年、東京九段の招魂社(靖国神社)で、フランスの「スリエサーカス」が日本で初めて洋風のサーカスを興行したのがこの日です。 本格的なサーカスが来日したのは1886(明治19)年のチャリネ曲馬団でした。
見世物に関する昔話 両国の広小路で、クマの見せ物をやっている、じいさんがおりました。 見せ物には、なによりお天気が第一です。 それが、このところ、ずっとお天気続き。 おかげで、まい日、大入り満員。 じいさんは、すっかりよろこんで、自分も出入り口にあらわれて、 「さあ、クマだ、クマだ。日本一の大グマだ。江戸では、初めてのおめみえ。そーれ、よってらっしゃい、見てらっしゃい」 大声をはりあげて、お客をよんでいました。 ところが、このじいさん、とつぜんの病気で床につくと、きゅうに容態がかわって、もはや、息をひきとるばかりとなりました。 それなのに、大声をあげて、 「クマだ、クマだ。日本一の大グマだー!」 と、どなってばかり。 念仏などは、ひとこともとなえません。 ああ、こんなことでは、後生(ごしょう→死んでから生まれ変わること)が悪かろうと、ばあさんは、とんとこまりはて、 「さあ、おまえさん。もうすぐ、おむかえがくるんだよ、なむあみだぶつの一つぐらいは、となえるものじゃ」 いくらばあさんが、いってきかせても、じいさんは念仏どころか、 「クマだ、クマだ」 と、わめくばかり。 まくらもとに集まった、身うちの者も、口ぐちに念仏をすすめますが、じいさんは、 「クマだ、クマだ」 の一点ばりで、どうすることもできません。 このようすを見た医者が、 「どれ、わたしが、念仏をいわせてみせましょう」 と、じいさんの耳に口をよせて、 「じいさん、明日は大雨だぞ」 と、いうと、じいさん、きゅうにしゅーんとなって、 「ああ、なむあみだぶつ、なむあみだぶつ」
2010年10月22日(金) 08時28分38秒 |
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1797(寛政9)年のこの日、フランス人アンドレ・ジャック・ガルネランがパリ公園の上空、高度900メートルの気球から飛び降りました。 直径7メートル、数十本の骨組みにカンバスが張られた傘のようなものを着け、世界初のパラシュート降下をしたといわれています。
2010年10月21日(木) 08時27分48秒 |
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エジソンの「3大発明」は電球・蓄音機・映写機です。 そのひとつ、白熱電球が完成したのが1879(明治12)年のこの日です。 エジソンは京都産の竹を炭にしてフィラメントを作りました。 現在は、タングステン線がフィラメントの主流です。
あかりに関する昔話 夏のばんのことでございます。 あつくなりますと、せすじがぞーっとするようなおばけの話がはやるもので、今夜も、長屋(ながや→昔の集合住宅)の若い者が五、六人集まって、おばけ話をしようということになりました。 あかりをいっぱいつけ、一つはなしたら、あかりを一つ消してゆきます。 あかりがすべて消えますと、化け物が出てくるといわれています。 さて、あかりが最後の一つきりになったころ、だれもがおそろしくなって、話そうとしません。 「ごんべえ、おまえがはなしをして、あかりを消せ。これじゃあ、夜があけてしまうわ」 「まあ、待て待て、いま、小便をしてからな」 ごんべえが戸の外に出ると、おどろいたことに、おそろしげな化け物が、 「まだか、まだか。あかりを全部消したら、出て行ってやろうと待っているのに、いつまで待たせるんだろう」 と、大あくびをしていました。
2010年10月20日(水) 08時25分48秒 |
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10が一回り、20が二回りということの語呂合わせで、日本リサイクルネットワーク会議が1990(平成2)年に制定しました。 通商産業省(経済産業省)ほか8省庁が10月を「リサイクル推進月間」と定めています。 また、6月9日も「リサイクルの日です。
2010年10月19日(火) 08時25分44秒 |
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1895(明治28)年のこの日、日本初の本格的なバーゲンセールを東京の呉服店が開催したのが10月19日だったといわれています。 呉服の安売りは江戸時代からあったといわれています。
値引きと呉服に関する昔話 お祭りがやってきました。 町内の若いものが集まって、いろいろ相談をしたあげく、芝居をやることにきまりました。 役の名を、紙にかき出して、 「おい、三太。おまえ、一番若いんだ。ひとっ走り、呉服屋(ごふくや→服屋)までいって、これだけのいしょうが、いくらでできるか、きいてこい」 「おいきた」 三太は、いきおいよく、呉服屋まで、かけていきました。 お店の番頭(ばんとう→従業員のリーダー)は、紙に書いた役をよみあげ、パチッパチッと、そろばんをはじいて、 「へえ、しめて、五両と五分(四十万円ほど)になります」 三太は、わすれるとこまるので、 「あの、紙に書いてください」 すると、番頭は、 「いや、いや。紙に書くほどのことはない。それ、おまえさんのこっちの手の指。一本を一両として、こう五本まげて五両。こっちの手の指は、一本一分で、五本まげて五分。両手をあわせると、ほれ、五両と五分。わすれっこは、ありますまい」 「なるほど」 三太は、両手をにぎったまま、表へ出ると、 「こっちの指が五両。こっちの指が五分。両手をあわせて、五両と五分」 つぶやきながら歩いていましたが、なにをおもったが、くるりともどって、呉服屋に入り、 「あのう、番頭さん。どうか、二分か三分、まけてください」 「まあ、いいですが、それにしても、どうしたわけで?」 すると、三太、二つのこぶしを突き出して、 「これでは、帰っても、戸があけられません」
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