かえるの鳴き声「けろ(6)けろ(6)」の語呂合わせから、「かえるの友の会」の会員である作家の矢島さらが1998(平成10)年に提唱しました。
河鍋暁斎記念美術館内にある「かえるの友の会」は、かえるに関する情報交換を始め、イベントなどを企画しています。 かえるに関する昔話 むかしむかし、あるところに、かわいいお姫さまがいました。 お姫さまはお城の近くの泉(いずみ)のほとりでマリ投げをするのが大好きです。 ところがあるとき、投げた金色のマリが泉の中に転がって、そのまま沈んでしまいました。 「ああ、どうしよう・・・」 沈んでいく金色のマリを見て、お姫さまはシクシクと泣き出しました。 すると、 「泣いたりして、どうしたのですか? かわいいお姫さま」 なんと、泉の中からみにくいカエルがよびかけてきたのです。 お姫さまはちょっとビックリしましたが、カエルにいいました。 「大切な金のマリが、泉の中に落ちてしまったの」 「そうですか。では、わたしがひろってきてあげましょう。でもそのかわり、わたしをお友だちにして、いっしょにごはんを食べたり、いっしょにベッドで寝かせたりしてくれますか?」 「ええ、いいわよ」 お姫さまはカエルと約束しました。 でも、カエルと友だちになるのはいやなので、お姫さまはカエルがマリをひろって来てくれたとたん、マリを持ってお城に走って帰りました。 次の日、お姫さまがみんなと食事をしていると、だれかが戸を叩いてよびました。 「お姫さま、戸を開けてください」 「だれかしら? ・・・!」 お姫さまが戸を開けると、そこには、あのカエルがいたのです。 「姫や、何をそんなに怖がっているのだね?」 王さまに聞かれてお姫さまは、外にマリをひろってくれたカエルがいて、そのカエルとお友だちになることを約束してしまったのだと話しました。 すると、王さまはいいました。 「あいてがカエルでも、約束したことは守らなくてはいけないよ」 そこでお姫さまは、いやいやながらもカエルを部屋の中に入れると、いっしょに食事をして自分の部屋に連れて行きました。 するとカエルは、いっしょにベッドで寝たいと言い出したのです。 「まあ、カエルのくせに!」 お姫さまはすっかりおこって、カエルをつまみ上げると、力いっぱいかべにたたきつけました。 ところが、カエルはしたに落ちたとたん、やさしい目をした王子さまに変わったのです。 カエルは、悪い魔女(まじょ→魔法をかけられていた王子さまだったのです。 お姫さまは王子さまと仲良くなり、結婚して幸せに暮らしました。 京都 賃貸よりオススメでした。
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