「きゅう(9)きゅう(9)」の語呂合わせから、厚生省(厚生労働省)と消防庁が1982(昭和57)年に制定した記念日です。
救急教務や救急医療について理解と認識を深めてもらうために、各地の消防署で応急手当の実技指導などが行われます。 救急に関する昔話 むかしは、ひとかどのお医者さまになりますと、脇差といって、腰にみじかい刀をさして、仕事に出かけたものでございます。 さて、ここに、たいヘんあわてもののお医者がおりました。 ある日のこと、だんなが急病なので、いそいでくるようにと、よばれました。 「それっ。」 と、ばかり、家を出たのですが、あんまりあわてたもんで、脇差とまちがえて、ゴマなどをすりつぶす、すりこ木を腰にさして出かけました。 無事に、しんさつをすませて、お屋敷から帰るときでした。 その家の奥さんが脇差をさし出そうとすると、なんと、それが、すりこ木です。 おかしいのをこらえて、 「ぷぷっ、・・・せっ、先生。どうぞ、お協差を」 と、差し出しました。 医者は、はっと、気がついて、 「これは、これは」 と、受けとり、恥ずかしそうにいいました。 「こうした事に気をくばるのは、妻の役目。帰りましたら、うっかり者の妻を、よく、しかっておきましょう。」 あいさつもそこそこにして、家ヘすっとんで帰ったのですが、医者は家をまちがえて、となりの家ヘ、とびこんでしまいました。 そして、 「おい、このまぬけめっ!」 ぬいものをしているとなりの女房の前に、立ちはだかって、どなりました。 「わしに、すりこ木をわたすとは、なにごとだっ! おかげで、とんだ恥をかいた。えい、この、ふとどきものめっ!」 「まあ、おとなりの先生。いったい、なんのことでございます。」 「へっ? あっ! ややっ!」 医者はあわてて自分の家へ入り、こんどは自分の女房のまえに、ぴたりと両手をついて。 「ただいまは、とんだご無礼をもうしました。どうぞ、どうぞ、ごかんべんくださいませー」 京都 賃貸よりオススメでした。
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