1862(文久2)年のこの日、京都で江戸幕府が武芸にすぐれた浪士をあつめてつくった武力組織、新撰組の前身「壬生(みぶ)組」が結成されました。 初め20人前後だった隊員数は、65年(慶応元)ごろの最盛期には約200人にふくらんでいます。 1864年(元治元)の池田屋事件での活躍が有名で、尊攘派に大きな打撃をあたえました。 ところで、隊員の1ヶ月の手当は、局長50両、副長40両、助勤30両、平隊士10両ほどでしたが、当時は1両2分あれば、親子5人が楽に暮らせたといいます。 かなりの高給ですね。
刀に関する昔話
殿さまが、新しい刀を手に入れました。 まい日、まい日、ながめていましたが、ある日、けらいに、いいました。 「この刀で、一度ためしぎり( →詳細 )をしてみたいものだが、まさか、ふくめんをして、つじぎり(刀の切れ味を確かめるため、街頭で人を切ること)をするわけにはいかないし、何かよい方法はないものだろうか」 すると、けらいが、 「それなら、まんじゅうを十個かさねて、おきりなさいませ。かさねて下まできれておれば、ちょうど、人間の胴体をきったのと、同じだともうします」 「そうか、それではさっそく、ためしてみることにいたそう」 「へい」 けらいは、さっそく、まんじゅうを用意しますと、ざしきのまん中に、十個つみかさねました。 「では、おためしください」 「よし、・・・」 殿さまが、『えいっ』と気あいをかけて、刀をふりおろしますと、みごとに、たたみまできれております。 「おみごと! これは、あっぱれな名刀ですな。それでは、きりすてたこの死がいは、わたくしめが、とむらってやりましょう」 と、けらいは、まんまと、まんじゅうを手に入れました。
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