1937(昭和12)年のこの日、イギリスで料理番組の元祖といわれる番組が始まりました。 また、1963(昭和38)年の同じ日に、日本テレビで「3分クッキング」がスタートしました。料理に関する昔話ある所で、ハツカネズミと小鳥とソーセージが、なかよく暮らしていました。「さあ、今日もごはんをつくろうか」 小鳥の仕事は、森の中へまきを取ってくることです。 ハツカネズミは、なべに水をくんで火をおこします。 そしてソーセージは、料理をにたきし、その中を泳いで、味をつけるのが仕事でした。 あるとき、小鳥がなかまの鳥に、自分たちの生活が、いかにすばらしいかを自慢していました。 ところが、相手の鳥は、「お前は、損な仕事をしているな。ふたりは外へ出ることもないのに、おまえさんは重い荷物を運ばなければいけないじゃないか。おれらな、仕事をかわってもらうけどな」 こういわれ、小鳥もすっかりその気になってしまいました。 そして、ごはんをつくろうとするときにいいました。「今までわたしは、あなたたちの下働きのようなことをしてきたわけだ。これからは、役割を変えてみようじゃないか」 ハツカネズミとソーセージは反対しましたが、小鳥は役割を変えると言いはります。「しかたない、そこまで言うのなら、一度仕事を変えてみよう」 そして、くじ引きで役目を変えてみることにしました。 くじ引きの結果、 ソーセージがまきを取る仕事。 ハツカネズミが料理をする仕事。 小鳥がなべに水をくむ仕事です。 ところが、事件が起きました。 まきを取るために森に行ったソーセージが、帰ってこないのです。 心配した小鳥が森へ飛んでいくと、犬がソーセージを食い殺していました。 小鳥はしょげかえって、まきを抱えて家に帰りました。 ハツカネズミもそれを聞いて、悲しみました。 こうして小鳥が料理の準備をすると、ハツカネズミが料理をはじめた。 ソーセージと同じように、料理の中を泳いで、味つけをしようとしたのです。 ところがその途中で料理に引っかかったために、ハツカネズミは死んでしまいました。 小鳥は食べ物をテーブルに並べようとしたとき、ハツカネズミが見あたらないのに気づきました。 そこで、名前を呼んで飛び回っていると、羽の風がまきの火を飛び火させて、あたりが火事になってしまいました。 あわてた小鳥は、水をくみに行こうとしましたが、足が滑って、水の中に落ちてしまい、おぼれ死んでしまいました。 こうして、誰もいなくなってしまったのです。
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