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11月20日 ピザの日(京都でのお部屋探しは京都賃貸.com)

2010年11月20日(土) 08時20分53秒 スタッフブログ

1889(明治22)年、イタリアで大流行していたピザを当時の王女マルゲリータが所望しました。
 そのときピザは、白(モッツアレラチーズ)・緑(バジル)・赤(トマトソース)でイタリア国旗をデザインにしていました。
 11月20日は王女マルゲリータの誕生日にあたり、凸版印刷が1995(平成7)年に制定しました。

イタリアに関する昔話
むかし、むかし、イタリアのアトリという町のお話です。
 ある日、王様の命令で、町の広場の塔に、大きな鐘がつるされました。
 鐘からは、長いつなが下がっています。
「どんな音がするのだろう?」
 町の人たちは、塔をとりかこんで、むねをわくわくさせながら、王様がくるのを待ちました。
 やがて、王様は馬車でおつきになると、集まった人びとに、こういいました。
「この鐘は、ただ時刻を知らせたり、音を聞くだけのものではない。『正しさの鐘』として、ここにつるしたのじゃ」
「正しさの鐘?」
 人びとは、ふしぎそうに王様を見つめました。
「そうじゃ『正しさの鐘』じゃ。おまえたちのうちのだれでも、もし、人にいじめられたり、つらいめにあわされたりしたら、ここへきて、鐘をならせばよい。鐘がなれば、裁判官すぐにきて、おまえたちのいい分を聞いてくれる。そして、何が正しいかを、きめてくれるであろう」
「だれが鐘をならしても、よろしいのですか?」
「だれがならしてもよい。子どもでもよいぞ。見よ。そのために、つなはこのように長くしてあるのじゃ」
 こうして、アトリの町では、その日から、人につらいめにあわされたものや、あらそいごとのある人は、塔の下にきて、鐘をならすようになりました。
 そして、王様のおっしゃったとおり、鐘がなると裁判官がやってきて、だれが正しいか、何が真実かをきめてくれるのです。
 鐘のおかげで、町のみんなは、楽しく毎日をすごせるようになりました。
 長い年月のあいだに、大ぜいの人がつなをひっぱったので、つながきれて、新しいつなができるまで、ぶどうのつるがさげられることになりました。
 さて、アトリの町はずれに、一人の金持ちの男の人が住んでいました。
 この人は、若いころは馬にのって悪者をたくさんやっつけた、いさましく、正しい人でした。
 でも、年を取るにしたがって、だんだんといじわるのけちん坊になってしまったのです。
 ある日、金持ちは考えました。
「もっとお金を貯める方法はないだろうか。そうだ。馬にエサをやらなければいいんだ」
 こうして、むかし、いっしょにかつやくした馬なのに、エサをやるのをやめてしまいました。
 やせほそった馬は、ヨロヨロしながら、やっとアトリの町へたどりつきました。
 そして、広場の塔の下まで来ると、つなのかわりに下がっていたぶどうのつるの葉を、むしゃむしゃ食べ始めました。
ガラン、ガラン。
 馬が食べるたびに、鐘が、ガラン、ガランとなりました。
 町の人たちも裁判官も広場に飛んできて、その馬を見ました。
「かわいそうに、こんなにやせている」
「馬は口がきけないから、鐘を鳴らして、辛いことをうったえているのだ」
 すぐに飼い主だった金持ちが、広場に呼ばれました。
 裁判官は金持ちにいいました。
「この馬は、今までとてもあなたの役に立ってきたはず。あなたのためたお金の半分は、この馬の物ではありませんか?」
 金持ちの男の人は、ブドウの葉を食べている馬を見ているうちに、胸がいっぱいになりました。
 自分がどんなにひどいことをしたか、ようやくわかったのです。
 そしてそれからは、馬を大切にして、いつまでも仲良く暮らしました。
 アトリの鐘は、うまにとっても『正しさの鐘』だったのです。

 

京都 賃貸よりオススメでした。



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