2010年10月 6日(水) 08時29分07秒 |
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外務省と国際協力事業団(JICA)が1987(昭和62)年に制定しました。
1954(昭和29)年、国際協力の第一歩として、途上国への技術協力のために国際協力組織「コロンボプラン」に加盟した日で、この日から1週間は国際協力週間となっています。
協力に関する昔話
むかしむかし、カキの種を拾ったサルが、おいしそうなおにぎりを持ったカニに、ばったり出会いました。
サルはカニのおにぎりが欲しくなり、カニにずるいことを言いました。
「このカキの種をまけば、毎年おいしい実がなるよ。どうだい、おにぎりと交換してあげようか?」
「うん、ありがとう」
カニは大喜びで家に帰り、さっそく種をまきました。
そして、せっせと水をやりながら、
♪早く芽を出せ、カキの種
♪早く芽を出せ、カキの種
♪出さねばはさみで、ほじくるぞ
するとどうでしょう。
さっきまいた種から芽が出てきて、ぐんぐん大きくなりました。
♪早く実がなれ、カキの木よ
♪早く実がなれ、カキの木よ
♪ならねばはさみで、ちょん切るぞ
こんどはカキの木に、たくさんのカキが実りました。
ところが、カニは木登りが出来ません。
「どうしよう」
困っていると、さっきのサルがやってきました。
「ありゃ、もうカキが実ったのか。よしよし、おいらが代わりにとってやろう」
サルはするすると木に登ると、自分だけ赤いカキの実を食べ始めました。
「ずるいよサルさん、わたしにもカキを下さい」
「うるさい、これでもくらえ!」
サルはカニに、まだ青くて固いカキの実をぶつけました。
「いたい、いたい、サルさんずるい」
カニは大けがをして、家に帰りました。
そして、見舞いに来た友達の臼(うす→もちをつくるどうぐ)とハチとクリにその事を話しました。
話を聞いたみんなは、カンカンに怒りました。
「ようし、みんなであのサルをこらしめてやろう」
みんなはさっそくサルの家に行き、こっそり隠れてサルの帰りを待ちました。
「おお、さむい、さむい」
ふるえながら帰ってきたサルが、いろりにあたろうとしたとたん、いろりに隠れていたクリがパチーンとはじけて、サルのお尻にぶつかりました。
「あちちちっ、水だ、水」
お尻を冷やそうと水瓶(みずがめ)のところへ来ると、水瓶に隠れていたハチにチクチクと刺されました。
「いたいっ、いたいよう、たすけてぇー」
たまらず外へ逃げ出すと、屋根の上から大きな臼が落ちてきました。
「ドスーン!」
「わぁー、ごめんなさい、もう意地悪はしないから、ゆるしてくださーい!」
それから、改心したサルはみんなと仲良くなりました。
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