1972(昭和47)年にアメリカのエレン・スタンリーとメアリー・リン・レイブ姉妹が、最も利口で役に立つ家畜のひとつである豚への感謝を込めて制定したとされています。 この日、アメリカでは各地で豚の品評会が開催されます
ブタに関する昔話
むかしむかし、あるところに、三匹の子ブタがいました。 みんなの名まえは、一番のお兄さんが「大ブタちゃん」、二番目のお兄さんが「中ブタちゃん」、三番目の弟が「ちいブタちゃん」です。 さて、三匹の子ブタは、それぞれ自分のお家をつくることになりました。 大ブタちゃんは、ワラのお家をつくることにしました。 ワラをなわでしばって、ギュッ、ギュッ、ギュッ、はい、すぐにできあがりました。 中ブタちゃんは、木のお家をつくることにしました。 まず柱を立てて、まわりにならべた木にクギをうって、トントントンと、はい、できあがりました。 ちいブタちゃんは、「ぼくのお家はワラでも木でもない、かたくてじょうぶなレンガでつくろう」 レンガを運んで、レンガをつんで、ヨイショ、ヨイショ、ヨイショ、時間はかかりましたが、ようやくできあがりました。「ワーイ、できた、できた」 自分たちのお家ができて、三匹の子ブタはとてもごきげんです。 すると、山にすんでいるわるいオオカミが、ワラのお家にやってきました。「大ブタくん、大ブタくん、ここをあけておくれ。ぼくをお家に入れとくれよ」 大ブタちゃんは、ビックリして答えました。「とんでもない! ぜったいにいやだよう!」 するとオオカミは、恐ろしい声でどなりました。「よーし、そんなら、こんな家なんか、おれさまの自慢(じまん)の息(いき)で、ふき飛ばしてやるぞ!」 オオカミがほっペをふくらませて、フーッと息をふいたら、ワラのお家はバラバラにふき飛んでしまいました。 そこでオオカミは、大ブタちゃんをつかまえて、ペロリと食べてしまいました。 さて、それからオオカミは、木のお家にやってきました。「中ブタくん、中ブタくん、ここをあけておくれ。ぼくをお家へ入れとくれよ」 中ブタちゃんはビックリして、戸を押さえていいました。「とんでもない! ぜったいにいやだよう!」 するとオオカミは、恐ろしい声でどなりました。「よーし、そんなら、こんな家なんか、おれさまの自慢のいきで、ふき飛ばしてやるぞ!」 オオカミがフーッと息をふきましたが、木の家はなかなかこわれません。「よし、こうなったら体当たりだ!」 オオカミは勢いをつけると、木の家に体当たりをしました。 ドシーン! 木のお家は、バラバラにこわれてしまいました。 そこでオオカミは、中ブタちゃんをペロリと食べてしまいました。 さて、それからオオカミは、レンガのお家へやってきました。「ちいブタくん、ちいブタくん、ここをあけておくれ。ぼくをお家に入れとくれよ」 ちいブタちゃんもビックリして、「とんでもない! ぜったいにいやだよう!」 するとオオカミは、恐ろしい声でどなりました。「よーし、そんなら、こんな家なんか、おれさまの自慢のいきで、ふき飛ばしてやるぞ!」 オオカミが、フーッと息をふきましたが、レンガの家はビクともしません。「よし、こうなったら、体当たりだ!」 オオカミは勢いをつけると、レンガの家に体当たりをしました。 ドシーン! でも、レンガの家はビクともしません。 オオカミは、うなりました。「おぼえてろ。こうなったら煙突(えんとつ)からおりてって、ちいブタのやつを食べてやるぞ!」 それを聞いたちいブタちゃんは、大急ぎで大きなナベにお湯をわかしました。 火をドンドン燃やしたので、お湯がグラグラとわきました。 煙突からおりてきたオオカミは、そのお湯の中にボチャーン! と落ちました。「あつい、あついよー! 助けてくれー!」 泣きさけぶオオカミに、ちいブタちゃんがいいました。「じゃあ、もう悪いことはしないか?」「しない、しない」「じゃあ、食べたお兄さんたちをかえすか?」「かえす、かえす。だから助けてくれー!」「よし、約束だぞ」 ちいブタちゃんがオオカミをナベから出してやると、オオカミは食べた大ブタちゃんと中ブタちゃんをはき出して、泣きながら山に逃げていきました。 助かった大ブタちゃんと中ブタちゃんは、ちいブタちゃんのレンガの家で、なかよくくらしました。
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