10と11をそれぞれ時計方向に90度回し、並べるとウインクしているように見えます。 この日の朝、目覚めたときに好きな相手の名前の文字数だけウインクをすると想いが通じるという、女子中学生の間ではやっていたおまじないが定着したといわれています。
目に関する昔話
むかし、たいへん上手だと、ひょうばんの眼医者がおりました。 ある日、ちりょうにきた病人の目をみて、「これは、かんたんな病気じゃ。目玉を取り出し、薬草の煮汁であらえば、すぐになおってしまう」と、さじで、両方の目玉をくるりと取り出して、目玉を薬であらうと、えんがわで、かわかしておりました。 すると、空からトンビがまいおりてきて、あっというまに、目玉をさらっていってしまいました。「これはたいへんじゃ」 眼医者はこまって、かわりに、庭でねていた犬の目玉をくりぬき、病人の目にはめこんでしまいました。 病人は、たちまち目がよくなり、「なにもかも、よくみえるようになりました」と、よろこんで帰りました。 ところが、二、三日して、この病人が医者のところにやってきて、こういいます。「おかげさまで、目はよくみえるようになりました。ですが、おかしなことに、生ゴミがおいしそうにみえますし、客がくると、かみつきたくなって、こまります」
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